動物病院における人材育成とは
どの動物病院さんも、人材に困っていますよね。
育成に困っているし、
もっとも困っている部分は、採用でしょう。
人にまつわるマネジメントは本当に大変ですよね。
私自身、
サラリーマン時代に部下を育成してきましたし、
マネージャーとして営業チームのマネジメントをしたこともありますし、
また、経営者としてスタッフを育成したこともありますし、
コンサルタントとしてスタッフを育成したこともあります。
本当に苦労しました。
泣きましたし、病みましたし。
ただその中で泥臭いながらも、
なんとか離職者を減らしたり、各個人の成績UP等の結果も出すことができました。
才能があったとかではなく、ただただ必死だっただけなんですけどね。
その経験から、個人の開業病院に限って言わせていただくと、
人材育成については、
力を入れるのは時間のムダだと思います。
キレイごとは言いません。
費用 対 効果に見合わない、
労力 対 効果に見合わない、
精神負担 対 効果に見合わない、と思うからです。
理想論でしたらいくらでも言えますよ。
ただ、残念ながら、現実として、スタッフは辞めます。
院長ご自身がスーパー経営者でしたら、また話は違うかもしれません。
ただ、開業5年もされて、繰り返すスタッフの悩みを抱えられているとしたら、
スタッフをマネジメントする生まれ持った才能はないと認識された方が気がラクです。
そして余力があるようでしたら、
「院長自身が、なぜ人材育成に取り組もうとしているのか」
これをご自身に問いかけてみてください。
その多くは、ご自身が悲観的な状況になることを回避するために取り組もうとしていることに気づかれるはずです。
「○○になったら、困る」
それは当然だと思います。
病院が回らなくなってしまうこと、
そうなった場合に、すべて自分が背負わなければならないですから。
ただ、そんな保身のために取り組もうとしていることを、スタッフは見抜いてくるんですよ。
「結局、自分が困りたくないからかよ〜って」
本当に下から上はよく見えるんです。
病院内で環境を整える、ルールをつくる
スタッフがいなくなって、最悪な事態を招かないようにするために、
これを求められるなら、
「人材育成」というアプローチを取るよりも、
「環境を整える」アプローチの方が結果が出ます。
誤解を恐れずにお伝えするなら、個人個人の人材育成に取り組むよりも、
病院内のルールを決めるといった方が適切かもしれません。
例えば、
・持ち回り、輪番制に関するルール
・掃除、整理整頓のルール
・チェックリストのルール
・忙しい時間帯のオペレーションのルール
・カルテ管理のルール
・お客様からの声に関するルール
ただただ、ルールに従ってもらうようトレーニングする。
人を育てよう、教えてやろうなんて思わない。
内省的な自己分析を重ねた上でないと、もうおかがましいです。
ルールを遵守させる。
ルールの目的を説く、繰り返し説く。
そこは妥協しないでください。
ルールに従ってくれる人が増えていけば、院内の雰囲気・醸成が作られてきます。
そこまでは辛抱して取り組んでください。
少しずつ結果が出てきます。
そして、実はそれこそが人材育成なんだということに、院長ご自身が気づかれていくと思います。
その気づきは今後の病院の財産として消えずに残されていきます。
ぜひルールづくり、環境の整備に取り組んでいただきたいですし、投資していただきたいですね。
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