動物病院経営における情報の取捨選択
病院を大きくする。
売上をとにかく伸ばす。
ひと昔前までは、僕らコンサルタントはそれを目指す姿として提示させてもらい、マーケティングのご支援をさせてきてもらいました。
でも、それが正解ではない時代がやってきました。
動物病院経営は、ひとえにいろんな形があると思っています。
売上が1億円あることが正義ではないですし、
スタッフが15名いることが正義ではないことは皆さん気づいています。
それでもですよ、
僕らコンサルって、手を変え品を変え、情報をお届けするんですよね。
例えば、
・大地震が来るかもしれないとか
・ミサイルが飛んでくるかもしれないとか
動物病院の経営関連の情報を見ていると、
やっぱりトレンドがあって、
院長、病院オーナーの不安を煽るわけですよ。
やばい、なんかしなきゃって。
例えば、
・採用が厳しい → 合同就職説明会に出展しましょう
・高齢犬を取り込もう → 具体的な訴求方法、やり方は〇〇です。
・猫の顧客を逃さない → 猫アワーの設置や認定病院になりましょう 等
僕らコンサル側としては、
いろいろと煽って煽って、顧客が不安になってくれた方が仕事になります。
不安感の反応がいいものを商品化して、判を押したように同じものを横に流す。
そして、また新しいことを煽る。
僕はそのやり方は違うと思ってます。
だから、情報に踊らされないでほしい、んです。
動物病院経営において磨いていただきたい視点
これまで、たくさんの動物病院院長にお目にかかりましたが、
明確に将来のビジョンをお持ちの方は多くないです。
目標とする年商を挙げたとしても、その根拠は提示できる方は少ないです。
それを明確にしなければダメと言いたいのではなくて、
そんな方々に対して、コンサルタントはこういいます。
「〇〇で成功している院長は、将来についてもっと真剣に考えて取り組まれていますよ」
こんなこと言われたら、また不安になってしまいますよね。
周りに新しい動物病院ができた、とか、
初診の数が減ってるなんて状況だったりして凹んでると、飛びつきたくなりますよ。
僕だってそうですから。
ただ、その状態であることは情報に踊らされるリスクがあると思います。
※これ、僕も煽ってる構図になってます?? 苦笑
あまり抽象的な表現は使いたくないですが、
動物病院経営を船に例えるとします。
院長が船頭で、スタッフが漕ぎ手です。
そこに、船会社のセールスマンが来て、
「食糧はこれだけ持って行った方が安心です」
「台風が来る予報なので耐えられる補強をしましょう」
「代えの漕ぎ手もいた方が安心です」 等
そんなことを言われると、あれやこれや準備しちゃいますよね。
そりゃそうなんでしょうが、
逆に船会社の人は聞いてくれますかね?
船のサイズはどのぐらいですか?
漕ぎ手が何人必要ですか?
そもそも、どこに向かって船を漕いでるんですか?
こういうことを聞いてくれないのに、
不安やリスクを煽ってこられると、ちょっとどうなのかなとは思ってしまいます。
不安の気持ちは尽きません。
新たな恐怖が日々増えていきます。
忙しさを理由に気づかないフリをする気持ちも分かります。
動かなくてもいいので、
ご自身がどんな船に乗っているのか、どこに向かった方がいいのか、
これをちょっと考えてみてください。
何のことはない、
それが一番の備えになると思いますので。
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