顧客会計ソフト、動物病院で何を採用していますか？
この矛盾を意図的に作り出しているとしたら、かなり戦略的かつ狡猾なやり方だと思います。
ペット保険を会計時に円滑に適用するために、ペット保険会社の顧客会計ソフトを採用している病院は少なくないのではないでしょうか？
私のクライアント先でも採用されている病院様は半数以上になります。
その関係もあって、顧客ソフトを使用させてもらうのですが、はっきり言ってマーケティング分析には向いていないと感じます。
来院データは細かくストックされている筈なのに、知りたい情報が抽出できません。
もちろん運営会社にも問い合わせしたんですが、メモ欄を使えば抽出できるとの回答を得られるぐらいで、とても使えるようなものではありません。
なんでこんな使い勝手の悪い仕様になっているのかと。
顧客管理ソフトとしてほしい機能が実装されていない、なんでこんな中途半端なものを作るのか、と考えていたら、
ふと気がつきました、そりゃそうだな、と。
顧客管理を充実させて、マーケティング分析して、お客様に病院を今以上に利用してもらうようになった際に、
誰が一番困るかって、保険適用されてしまうペット保険会社じゃん、と。
保険会社は保険を使われないことが一番儲かることですよね。
保険会社自らの手で、自分たちの首を絞めるようなことをするはずないな、と。
だから、顧客管理をするのに向いてないんだと感心してしまったわけです。
ただ、経営者目線からすれば、ああそうですか、と簡単に納得はできないですよね。
そう簡単に顧客会計ソフトを切り替える訳にはいかないし、実際、保険適用手続はラクになっている。
かといって、お客様の管理に取り組んでいかなければ、病院経営から取り残されていってしまいます。
ネット通販会社が動物病院を開業したのは、以下の通り、以前述べた通りです。
年商50億円、会員数30万人を擁するネット通販企業が動物病院を開業し、獣医師を募集しています。私としては、この状況を知った時にはいよいよだなぁとワクワクしています。動物病院運営にも、本格的なマーケティング競争の時代がやってくると。
お金をかけられない
パソコンが得意ではない
病院の文化として、新しいことがなかなか続かない
仕方がないと思うんですけど、私もそんなにお金をかけられる訳ではないんですが。。。
何かできないかと考えて、Excelベースなのですが、お客様管理ツールを作成してみました。
会計とは切り離して、純粋に顧客管理に重きを置いているものです。
簡単に言ってしまえば、
来院数、
顧客数
次回来院予定日
最終来院日
これを管理できるものです。
アラート機能を付けているので、予定日から過ぎると、警告メッセージを出してくれます。
警告が出た人に対して、電話なり、メールなり、DMなりでお知らせを出すというシンプルな仕組みです。
別に顧客数が少なければ、ノートなどに書くだけでも充分賄えるモノです。
ただ、こういうことを記録することによって、
売上だけでは分からないことが見えて来ます。
そして、スタッフの方々に関わっていただくので、スタッフさんの意識が変わることも実感されると思います。
ペット保険会社さんが気づかれて、その顧客ソフトの中でやってくれれば一番いいのですが。。。
ただ、当たり前にしている前提条件を疑う視点は持つようにしたいですよね、
きっかけがあったなら尚更です。
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