動物病院経営における費用対効果を考えていますか?

 

会計が100円合わないからと、その原因を探すために遅くまで残っている

会計ソフトとクレジットカード情報が合っているか、チェックするために残業時間が大幅に伸びている

 

洗濯・掃除が終わらないからと、カルテ整理も手つかずのままになっている

備品に関するコスト感も同様に過剰に使用する獣医師がいたり、いなかったり。

 

 

こんなことはないでしょうか?

 

 

人件費の高騰、

働き方改革における残業に対する社会的な ネガティブさ

 

こういった目に見える状況の中で、

放置してしまいがちなのが業務の見直しです。

 

 

「残業をするな」と院長から号令を出したものの、スタッフの機嫌を損ね、モチベーションに影響したから取りやめてしまった、そんな相談を受けることも少なくありません。

 

今回の記事では、動物病院経営における費用対効果についてお伝えします。

 

 


動物病院経営における費用と効果

業務を見直しを検討するからには、業務自体を大まかでも棚卸しする必要があります。

 

実際に、動物病院の業務は膨大です。

 

 

例えば、

 

日々の診療から、そこから派生する処置、調剤、入院、手術など。

 

また事務方の仕事としては、会計関連、保険処理、カルテ整理、発注・在庫管理。

 

病院運営面では、掃除・洗濯などなど。

 

 

業務の棚卸しをする際のポイントとしては、

1日のフロー(仕事の流れ)で整理しなさい、と伝えるとスタッフだけでもその整理は捗ります。

 

 

 

実際の業務自体は、各病院がそれぞれ独自のやり方でオペーションされていると思います。

 

日々の業務の積み重ねが連続していき、病院のやり方、文化として形成されていきます。

 

ただ、そこには、効率や生産性という視点はありません。

 

 

 

これを気づく機会はいつなのかというと、新しくスタッフが入った際です。

 

 

少し経験を積んだ獣医や看護スタッフが、「なんでそんな面倒なやり方してるの?」

 

こう言う意見を挙げてくれて、ようやく院長はじめ、スタッフが気づきます。

 

 

ただ、これもよくある話なんですが、

 

院長まで話が挙がって来る前に、

その気づきは、これまで培ってきた文化や変化を嫌う抵抗勢力、雰囲気によって打ち消されていきます。

 

 

そうなると、院長すら気づく機会を逸してしまうんですよね。

 

 

 

 

その仕事はそれだけの時間と手間をかけるだけの価値があるのか?

 

それは獣医師や看護師がやらなければならない仕事なのか?

 

いや、アウトソーシングできないのか?

 

ITで対応することができないのか?

 

こういった視点はスタッフ任せにしている限りでは、

目を向けるべき改善点はいつまで経ってもでてきません。 

 


病院経営の生産性を向上させるために

 

人件費はどんどん上がっています。

東京都の最低賃金は時給1113円(2023年10月)です。

2020年は1013円でしたからわずか3年で1割上昇しています。

 

これまでと同じやり方で同じようにやっていける時代ではなくなっています。

 

 

そんなことはアタマで分かっていると思いますが、

やっぱり、結局抵抗勢力となるのはベテランスタッフだったりするんですよね。

 

 

仮に改善点が院長まで挙がってきたとしても、

そのこととは全く別の観点から院長のマイナスポイント・揚げ足を取ってきて、

改善を否定させられるなんてよくある話でもあります。

 

 

 

どうやってその抵抗勢力に向き合っていくのか。

 

ここは、数字を用いた経営状況の説明、開示は必要になってくるでしょう。

 

 

売上をスタッフに開示することに抵抗感を覚える院長もいらっしゃいますが、

 

別に売上を皆に知らせたいのではなく、

 

コスト感

売上に対するコスト比率

利益率

 

上記を示して、

改善すべき状況を数字で把握してもらうことなんです。

 

ある病院さんでは、売上は開示せずに、件数やパーセントで開示して改善に向かっている病院さんもあります。

 

 

過去に、数字を用いずに、改善に取り組んだことがありますが、

どんどんスタッフの雰囲気がマンネリ化していきます。

 

数字の意味をスタッフ全員が完璧に把握できていなかったとしても、

数字をレビューし続けることで意識づけはできていきます。

 

 

 

そうやって状況をシェアしていくことで、

今回テーマで取り上げた仕事の効率化、生産性を高めるために必要な日々の業務の見直しという行動につながっていきます。

 

 

頭ごなしに、費用対効果を考えて仕事しろ!

 

 

そんなことを言っても伝わりませんので、

 

まずは、KPI(重要経営指標)を設定したり、その指標を元にPDCAを回したり。

 

数値化することは非常に重要なので、まずは経営指標となるKPIの設定から着手されることをオススメします。

 

くれぐれも、感情で物事を進めないようにしていただきたいです。

 

 

 

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