メールのマナーが怪しい実習生はNGか?

こんにちは、北村(@PLAN-B)です。

 

知らない、できない、やる気がない

 

マネジメントの観点から「人」を見る場合に、この3つの視点を持つようにいつもお伝えしています。

 

例えば、実習日程のやりとりで、最低限の情報しか送ってこない学生。

 

病院側としては、いろいろと融通を利かせながら相手の都合も勘案して日程を打診しているのに、こちら側の感謝や配慮に一切触れることなく、日程のみを送ってくる、とか。

 

こういった方に対して、どういった感情を抱かれますか?

 

少なくとも、コミュニケーションに難あり?、という判断をされる院長先生が多いんじゃないかと思います。

 

実習日程のやりとりで既にこの状態であれば、先が思いやられる。

受け入れる側だってラクじゃない。スタッフに何を言われるか。

でもなかなか実習に来てもらえていない。

 

院長先生の頭の中で、こんな考えが巡っているかもしれません。

 

ただ、冒頭で挙げた、

 

知らない、できない、やる気がない

 

この3つの観点からすれば、

今回の例は、就活時のメールマナーを「知らない」だけの可能性もあります。

 

今回の記事では、

 

メールは死語・・・

コミュニケーション不成立

ネガティブワードはポジティブに

 

こんな内容をシェアさせていただきます。

 

いつもお伝えしている通り、記事の内容は私の個人的な意見、見解で述べています。

皆さんの視点で読み進めていただきたいですし、ご意見、ご感想などいただけると励みになります。

 

メールは死語・・・

 

冒頭で紹介しましたが、実習生とのメールのやりとりについて。

 

最近では、エントリーを「フォーム」や「メール」でおこなう病院さんが増えていて、学生や求職者とメールのやりとりをされる機会が増えていると思います。

LINEアカウントで、チャットやりとりされている病院さんもあります。

 

そもそも若い人の間では、「メール」が死語になっているのご存知でしょうか。

アプリでやりとりをしますから、Eメールなんて使わなくなっています。

 

そんな若い人にメールマナーなんて、もう存在していないでしょう。

 

先日のニュースにも「。句点」をつけるのは、マルハラなんてものもありました。苦笑

 

実習といっても、そもそも自院だけに申し込んでないでしょうから、メールマナーに厳しいであろう他所にも同様のことをしていれば、他所では断られているかもしれない。

だったら、採用できるチャンスかもしれない!!

 

私だったらそんな風に考えてしまうかもしれないです、ダメですね。苦笑

 

コミュニケーション不成立

 

そうはいっても、就職活動だからこそフォーマルなやりとりを意識して取り組むべき、という考え方が一般的だと思います。

 

オンとオフを切り替えられる人

最低限の敬意や気遣いができる人

 

そういった人材の見極め的な要素もあると思います。

 

そもそも、いろんな業務を抱えられながら、メールする時間を捻出しているのに、そんな心のこもってない返信をよこされるとガッカリしてしまう気持ちもあると思います。

 

共感はするのですが、今回お伝えしたいポイントはそこではなくて、

 

こうした事態に陥ってしまうのは、自院がどんな人材を必要としているのか、その基準が明確になっていない、ここの部分です。

 

今回の例でいえば、素っ気ないメールの返信をよこした実習希望者のコミュニケーション能力はおそらく高くないでしょう。

 

ただ、ひとえにコミュニケーション能力といっても、規模が安定している病院で求められるコミュニケーション能力と、成長途上の人手が足りていない病院で求められるコミュニケーション能力は同じではないと思います。

 

現在の自院が置かれている状況で、どんな人材を欲しているのか。

求職者が希望している病院は、どんな環境なのか。

 

少なくとも、病院側が訴求する求人内容が求職者に届いていないからこそ、こうしたコミュニケーションが成立しないような状況に陥っているのだと思います。

 

ネガティブワードはポジティブに

 

病院として訴求している求人はどんな内容でしょうか?

 

間違っても、「獣医師」なんて回答はしてほしくないですし、

「臨床経験3年以上の獣医師」なんて回答もできれば控えていただきたいです。

 

忙しく、人手が足りていない病院で、積極的な声がけが求められる。

積極的なコミュニケーションができる人がいい。

 

経験や技術は差し置いて、ベースの人材像として、こういった要素を求める病院が多いのではないでしょうか。

 

だったら、訴求する求人内容にもこういったことを加えていただきたいのですが、「忙しい」「人手が足りない」は求職者にとってネガティブなイメージを抱かせる言葉として表現を控えたい病院も多いかもしれません。

 

でもそれって、働くことになれば避けられない、隠しようのない事実です。

 

かといって、差し障りのない求人内容を訴求すれば、今回のようなミスマッチな人材がエントリーされることになってしまう。

 

どうしたらいいか?

 

答えは「ポジティブ」に切り替えることです。

 

「忙しい」「人手が足りない」

 

これをポジティブな要素で捉えれば、

 

「チャンスが多い」「たくさん経験できる」

 

こういう側面に切り替えられると思います。

 

私自身がたくさんの獣医師、看護師さんとと話をさせていただいていますが、経験できないことを転職理由に挙げられる方も実際にいらっしゃいます。

 

「忙しい」とか「人手が足りない」はそれ自体が問題ではなくて、

 

以前、別の記事で、実習生の受け入れには、受け入れる側の「先輩プログラム」が必要ということもお伝えしましたが、先輩がちゃんと機能していれば、忙しいはネガティブな要因にはならないと思っています。

 

病院として、どんな人材を必要としているのか、どんな部分がネガティブに捉えられがちになってしまうのか、そういった「基準」が明確にになっていれば、先輩たちもどういった観点から実習生を受け入れたらいいのか、実習生を見ていけばいいのか、変わってくるはずです。

 

実習を受け入れる際に、気がつく、気が利く、そういう話を先輩たちからよく耳にしますが、それこそ私は危うさを感じてしまいます。

 

「先輩プログラム」については、スタッフ数が20名以下の病院であれば、新人向けの研修よりも重要なポイントになると思うので、3月あたりにプログラムをリリースしようと考えています。

※ご要望があれば教えてください!

 

いろいろとお伝えしてきましたが、採用の問い合わせ時、やりとりのミスマッチは採用活動における重要な「サイン」だと思っています。

 

実習生の至らなさに気持ちを滅入らせるのではなくて、いち早くそのミスマッチに気づいて求人の訴求内容を見直していただきたいです。

 

今回の記事では、

 

メールは死語・・・

コミュニケーション不成立

ネガティブワードはポジティブに

 

以上をシェアさせていただきました。

 

皆さんのご意見、ご感想を聞かせていただけると励みになります。