こんにちは、PLAN-B代表の北村です。
おかげさまで、現在、複数の院長先生、動物病院のご支援をさせていただいています。
ご支援を通じて日々感じるのは、皆さまのご支援を通じて、私自身が社会とのつながりを持たせていただいていること。
院長先生、ご家族さま、スタッフの皆さま、地域のオーナーさま、動物たち、、、。
本当にありがたい限りです。
たくさんの院長先生とお話させていただいて、スタッフの皆さんとお話させていただいて、
そして、求職者の方々とお話しさせていただく中で、
・右肩上がりの成長
・人材を確保し続ける
これらが持続可能でないことに、日々気づかされています。
開業医として地域の獣医療を下支えされてきた先生が、売上減少や顧客減少、人材不足に悩まされて、、、
年商数億円といった規模に成長された開業医の先生が、継続的な採用の厳しさ、体制基盤構築の難しさから、企業病院グループに買収されていく世界に直面しています。
仕事を探す求職者の考え方は就職先に「利便性・機能性」を求めるようになって、 、、。
私を含めて、コンサルタントの役割とは、いかに効率よく売上を伸ばして、新規患者を増やせるか、
そういったテクニックを提供することなのかもしれませんが、私自身すごく違和感を覚えています。
コロナ禍があり、エネルギー資源の高騰もあり、人口・動物の数が減少して、市場が縮小して、、、
先行きが本当に不透明な経営環境の中で、
それでも、日々やらなければいけない責務に囲まれて過ごされている院長先生。
そういった現状に関わらせていただきながら、
僕らコンサルは誰でも真似できるようなノウハウ、パッケージ商品で、
動物病院を「最適化」「均一化」してはいけない、
と強く感じています。
獣医療は命に関わる現場だからこそ、数値化できない心の数々があって、
病院それぞれに、いい意味での「偏り」・「こだわり」があるはずで、
それが、その病院らしさ、ブランド・個性を作りあげていると思うんです、
厳しい社会情勢の一方で、SNSなど、個に偏った情報を発信する手段が整い、ひとつひとつの病院が評価される時代が既に訪れています。
私は16才の老犬が家族にいます。
いち犬の飼い主として、企業病院の利便性、機能性だけでは測ることができない、「らしさ」で動物病院や先生を選びたいですし、我が子を委ねたいと思っています。
売上はもちろん必要で、そのご支援は当たり前になりますが、
ただ、地道に頑張っている開業医の先生が、当たり前に評価されて、活躍し続けていける社会づくりに関わらせていただきたいと強く思っています。
一緒に伴走しながら、時にはお尻を叩き、叩かれながら、共に歩むスタイルで引き続きご支援させていただきたいと思っています。
私のこれまでの歩みを紹介させてください。
私は過去にベンチャービジネスを起業して、成功から一転、廃業へと転落した経験をしています。
※厳密には共同創業者としての起業です
2000年代におこった環境分野でのベンチャー、
これまでになかった業界づくりに関わって、業界団体の立ち上げにも関わらせてもらい、環境省との折衝、ガイドラインづくりへの提言、ナショナルブランドの超メジャー企業を相手に、開発した商品・サービスを提供して、
これで上場できれば!!
なんて、思っていたら、あまりに早いエコブームの終焉に取り残されていきました。
苦しかったです、本当に。
あまりに早い環境の変化についていけなかった。皆がサーっといなくなる。
状況が悪くなってからは、お尻に火がついて、前を向いてあがきました。
でも、ダメでした。
そこからはあまり記憶にないぐらいの日々を過ごしてきましたが、ご縁をいただきながら、なんとか今やってこられています。
当時知り合った方々のFacebook上での活躍を観ると、恥ずかしながら、ちょっと複雑な気持ちになる自分が今もいます。
※当時知り合った仕事仲間で、3名の方が東証一部上場の社長になられています。
圧倒的な敗北感を味わったからこそ、ある意味達観している自分がいるかもしれません。
おこがましいのですが、私の経験から、みなさんに警鐘したいことがあります。
最悪の事態を招くのは、
日常の小さな「先送り」の積み重ね
売上が伸びずに、顧客が減少でもすれば、 危機感を抱かれると思います。
経営の勉強をしようとセミナーに行けば、不安な気持ちを一層強くさせられます。
私もそうです。
皮肉ですが、僕らコンサルは不安を煽る商売なのかもしれません。
・今後の業界はこうなる。
・成功している動物病院ではこんな取り組みをしている。
・採用活動がもっともっと厳しくなる。
知れば知るほど、ますます不安になっていきます。
そもそも、動物病院のコンサルタントの役割って何でしょう?
分かりづらいし、目に見えないですよ、、、
コンサルタントの立場からすると、
・売上を伸ばしてほしい
・集客を増やしたい
・人材を採用してほしい
このようなオファーをいただけるのは、実はすごくラクなクライアントです。
言葉は悪いですが、他所(よそ)で結果が出た事例をそのまま当てはめておしまいです。
でも、
なぜ、○○しほしいのか?
〜だから、○○してほしい。 など
目的・理由を明らかにして取り組むと、一気にコンサルの手間が増えます。
コンサルタントの役割って、私が思うに、、、
クライアントが気付いていない本質的なゴールを探しあてて、そのゴール到達まで計画的に二人三脚していくことだと考えています。
クライアントが10人いれば、十人十色のゴールがあって然るべきだと思います。
ゴール設定次第で、
短期的に売上という結果が必要な場合もあるし、
マネージャー育成が必要な場合もあるし、
伏線として、将来の売上になる種まきをする必要だってあります。
どんなコンサルティングを提供してくれるのか?よりも、
根本的な「何」を解決してくれるのか?
これを明らかにしていただき、僕らコンサルとお付き合いいただきたいです。
PLAN-B代表
北村 佑介
コンサルタント歴17年(フリーでは11年目)。
動物病院専門コンサルタントとして、総合的な経営支援はもちろんのこと、マネジメント・人事・組織開発の領域までご支援させてもらっています。
ご支援を通じて、院長先生や働くスタッフさんが楽しく、イキイキとしていただきたいですし、やはり動物病院業界全体の活性化につながるお手伝いができればと日々邁進しています。
【動物病院業界 支援実績】
・院長伴走支援
・院長、病院スタッフへのコーチング
・個人病院へのコンサルティング(マーケティング支援、人材育成支援)
・全国250以上の病院が加盟の動物病院横断プロジェクトの事業開発、運営
・100以上の店舗、60の動物病院を展開する大手企業の新規事業開発
・300名以上のペット業界従事者、業界志望学生へのキャリア相談etc.
姉妹サイト ソロ経営@動物病院
個人開業動物病院を経営されている方向けに、
動物病院経営に関する記事を配信しています。
1記事の読了時間は3~4分、ちょっと時間ある時にに読んでもらえたらうれしいです。